#6 いざ職探し ③
デリバリーバイト面接の日がきた。家からお店まではチャリで約15分ほどであった。軽い運動にもなるし、ちょうどいい距離である。
お店に着き、チャリを止めていた時に、外でタバコを吸っている人がいたのだが、なんとなくその人に目がいった。30代くらいとおもわれるその人は、痩せ細った体に、死んだような目をしている。髪の毛はゆるめのツイストなのか傷んでるのか判断ができない感じの髪型。
さらにダボダボのスラックスを鬼の腰パンで履いている。おいらは、ああ、つらそうだなぁ、、生きる楽しみとかあるのかなぁ、、、と本気でその人のことが心配になった。だけどまぁ、おいらにできることは特にないので、とにかく生きるんだぞ。っと心の中でエールを送り、お店の中に入った。
中に入りドアをノックすると、ヘルプらしきおじさんが出てきて、店長が面接するから呼んでくるねとゆわれた。もしかしてと思いながら椅子に座り待っていると、案の定さっきの、生気ゼロお兄さんが現れた。おいらはその時思った。
こんな死にかけの人がバイトに優しいわけないし、めっちゃこきつかわれる地獄バイトの可能性がある。やばいぞ。と。
しかしその心配は一瞬で吹き飛ばされた。喋り出して1秒で、その店長がめちゃくちゃ気弱で静かで、とても臆病な感じが伝わってきたからだ。
よく言えば良い人、悪く言えば頼りないって感じだ。ただバイトのおいらからすれば、言葉は悪いが、カモ店長である。平日だけの週4、7時までという理想のシフト条件をいとも簡単にのんでくれた。あっさりと合格を言い渡され、明日からお願いします。とのことだ。
というわけであっけなく今回のニート生活の終わりを迎えた。明日から久しぶりのフリーター。
どうなることやら。
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